株券の電子化と端株
さて、また日本経済新聞記事からのトピックになりますが、3月決算法人の株主総会の時期が近づいてきますと、企業側もいろいろと資本政策を発表してきますね。
今回は10日付の日本経済新聞より。NTTが現在発行している株式を100分割する旨の発表を行ったようです。100分割ということは、現在1株保有している株主が100株保有する株主になることになります。NTTは何故このような分割を行うことにしたのでしょうか。
これは平成21年1月より実施が予定される「株券の電子化」に伴い端株主の株主利益を救済することを目的としてのものらしいです。端株とは1株に満たない株式のことで、過去の合併や増資によって発生したものがほとんどです(例えば、1株につき1.3株の割合で株主割り当て増資を行った場合、0.3株の端株が発生します)。
株券の電子化が実施されると、端株は整理株として信託銀行等の株主名簿管理人の特別口座に記載される事が予定されておりますので、株券の電子化実施後に証券会社の証券取引口座に振替を失念しますと株券の効力を失効するおそれがあります。
NTTはこのような株券失効の事態を回避するために、端株を一掃する株式分割を決定したようです。通常、株式分割を行うと単位あたりの株価が下落するのですが、株式分割と同時に最低取引単位を現在の1株から100株に引き上げることで株価下落を予防しているようです。このような手法はJR東日本でもすでに導入を決定しおり、同様の方式により会社法導入による端株の取扱問題は解消されるようです。
それにしても端株は平成13年10月に導入なので寿命に短い制度でしたね。
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